§E9.29非シグマ有限の積測度と積分交換

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シグマ有限な測度空間の積では、長方形の測度を二因子の測度の積として定めることによって積測度が得られ、非負可測関数の積分の順序を交換することができる。積測度と積分交換は、多変数の積分を扱うための基本的な道具である。しかし、シグマ有限性を外すと、長方形上の値だけでは同じ積分の理論を保証することができない。たとえば、[0,1][0,1]の一方に数え上げ測度、他方にLebesgue測度を入れると、対角集合の指示関数の二つの反復積分は、それぞれ00と11になる。

この場合には、長方形の可算被覆から外測度を作る原始積測度と、半有限な二因子について、有限測度長方形上の積から局所的に決定する積測度を区別する必要がある。両者はシグマ有限な場合には一致するが、一般には同じ可測集合に異なる値を与える。積測度の構成と関数の台を区別して扱うことが、非シグマ有限な空間で積分交換の成立範囲を捉えるための基礎となる。

本記事では、非シグマ有限な空間の積測度を導入し、積分交換の基本的な性質と反例について解説する。

1 長方形被覆による積

定義 1.1.(X,Σ,μ)(X,\Sigma,\mu)と(Y,T,ν)(Y,\mathcal T,\nu)を正測度空間とする。集合A⊆X×YA\subseteq X\times Yに対して 長方形積外測度 (rectangle product outer measure) を

θ(A)=inf⁡{∑n=1∞μ(En)ν(Fn):En∈Σ, Fn∈T, A⊆⋃n=1∞(En×Fn)}\theta(A)=\inf\left\{\sum_{n=1}^{\infty}\mu(E_n)\nu(F_n): E_n\in\Sigma,\ F_n\in\mathcal T,\ A\subseteq\bigcup_{n=1}^{\infty}(E_n\times F_n)\right\}

と定める。積には0⋅∞=∞⋅0=00\cdot\infty=\infty\cdot0=0の規約を用いる。空の集合の被覆には空長方形だけの列を含める。

補題 1.2.(X,Σ,μ)(X,\Sigma,\mu)と(Y,T,ν)(Y,\mathcal T,\nu)を任意の正測度空間とする。可測長方形がE×F⊆⋃n(En×Fn)E\times F\subseteq\bigcup_n(E_n\times F_n)を満たすとき

μ(E)ν(F)≤∑nμ(En)ν(Fn)\mu(E)\nu(F)\leq\sum_n\mu(E_n)\nu(F_n)

である。

証明. 各x∈Ex\in Eに対し、F⊆⋃n:x∈EnFnF\subseteq\bigcup_{n:x\in E_n}F_nであるから

ν(F)≤∑n1En(x)ν(Fn).\nu(F)\leq\sum_n\mathbf1_{E_n}(x)\nu(F_n).

非負級数の項別積分は単調収束定理から従う。この不等式をEE上でμ\muに関して積分すれば

μ(E)ν(F)≤∑nμ(E∩En)ν(Fn)≤∑nμ(En)ν(Fn)\mu(E)\nu(F)\leq\sum_n\mu(E\cap E_n)\nu(F_n)\leq\sum_n\mu(E_n)\nu(F_n)

を得る。定数が無限大である場合の積分も、定数関数の有限切断の上限として同じ規約に従う。▨

定理 1.3. 任意の正測度空間(X,Σ,μ)(X,\Sigma,\mu)と(Y,T,ν)(Y,\mathcal T,\nu)に対し、θ\thetaはX×YX\times Y上の外測度である。そのCarathéodory可測集合族Cθ\mathcal C_\thetaはΣ⊗T\Sigma\otimes\mathcal Tを含み、完備測度λ0=θ∣Cθ\lambda_0=\theta|_{\mathcal C_\theta}は

λ0(E×F)=μ(E)ν(F)(E∈Σ, F∈T)\lambda_0(E\times F)=\mu(E)\nu(F)\qquad(E\in\Sigma,\ F\in\mathcal T)

を満たす。この測度を 原始積測度 という。

証明. 空集合の値は零であり、包含関係について単調性が成り立つ。∑nθ(An)<∞\sum_n\theta(A_n)<\inftyの場合、各AnA_nの長方形被覆を費用がθ(An)+ε2−n\theta(A_n)+\ep2^{-n}以下となるように取る。それらの被覆を一つの可算列に並べると、θ(⋃nAn)≤∑nθ(An)+ε\theta(\bigcup_nA_n)\leq\sum_n\theta(A_n)+\epである。ε↓0\ep\downarrow0として可算劣加法性を得る。右辺が無限大の場合の不等式も成り立つ。

可測集合E∈ΣE\in\Sigmaを固定する。任意の長方形被覆の各En×FnE_n\times F_nを、(En∩E)×Fn(E_n\cap E)\times F_nと(En∖E)×Fn(E_n\setminus E)\times F_nに分けると、二つの費用の和は元の費用と等しい。したがって任意のA⊆X×YA\subseteq X\times Yについて

θ(A∩(E×Y))+θ(A∖(E×Y))≤θ(A)\theta(A\cap(E\times Y))+\theta(A\setminus(E\times Y))\leq\theta(A)

である。外測度の劣加法性から逆向きも成り立つため、E×YE\times YはCarathéodory可測である。同じ議論でX×FX\times Fも可測であり、その共通部分E×FE\times Fも可測である。§E9.9 定理 3.4によりCθ\mathcal C_\thetaはシグマ加法族で、λ0\lambda_0は完備測度である。長方形の値の上界は長方形自身による被覆、下界は補題 1.2による。▨

2 有限長方形上の局所積

補題 2.1. 正測度空間(X,Σ,μ)(X,\Sigma,\mu)と(Y,T,ν)(Y,\mathcal T,\nu)に対し、Rf\mathcal R_fをμ(E)<∞\mu(E)<\inftyとν(F)<∞\nu(F)<\inftyを満たす可測長方形R=E×FR=E\times Fの族とする。各RR上で、有限測度空間E,FE,Fの積測度の完備化をλR\lambda_R、その定義域をCR\mathcal C_Rとする。このときRf\mathcal R_fは包含について有向であり、任意のR,S∈RfR,S\in\mathcal R_fに対してλR\lambda_RとλS\lambda_SのR∩SR\cap Sへの制限は、定義域も値も一致する。

証明.R=E×FR=E\times FとS=G×HS=G\times Hは有限長方形(E∪G)×(F∪H)(E\cup G)\times(F\cup H)に含まれる。§E9.15 定理 5.1により、RR上の積測度を(E∩G)×(F∩H)(E\cap G)\times(F\cap H)へ制限した測度は、その二因子の有限積測度である。実際、制限された測度は各可測長方形上で所定の積の値をもち、一意性定理の仮定を満たす。SSからの制限も同じ積測度である。可測部分空間への制限と完備化は交換する。完備化可測集合は元の可測集合と可測な零集合の部分集合との差として表されるため、両制限の完備化の定義域も一致する。▨

定義 2.2.(X,Σ,μ)(X,\Sigma,\mu)と(Y,T,ν)(Y,\mathcal T,\nu)を半有限な正測度空間とする。有限長方形上の完備積測度を用いて

D={A⊆X×Y:A∩R∈CR がすべての R∈Rf で成り立つ},λ(A)=sup⁡R∈RfλR(A∩R)\mathcal D=\{A\subseteq X\times Y:A\cap R\in\mathcal C_R\text{ がすべての }R\in\mathcal R_f\text{ で成り立つ}\},\qquad \lambda(A)=\sup_{R\in\mathcal R_f}\lambda_R(A\cap R)

と定める。λ\lambdaを 完備で局所的に決定する積測度 (complete locally determined product measure) という。

定理 2.3. 半有限な正測度空間(X,Σ,μ)(X,\Sigma,\mu)と(Y,T,ν)(Y,\mathcal T,\nu)の上で、D\mathcal Dとλ\lambdaは次の性質をもつ。

  1. D\mathcal DはΣ⊗T\Sigma\otimes\mathcal Tを含むシグマ加法族であり、λ\lambdaはその上の測度である。
  2. 各有限長方形RR上で、λ\lambdaの制限は定義域も値もλR\lambda_Rと一致する。
  3. λ\lambdaは完備、半有限、かつ局所的に決定される。
  4. 任意のE∈ΣE\in\SigmaとF∈TF\in\mathcal Tに対し、λ(E×F)=μ(E)ν(F)\lambda(E\times F)=\mu(E)\nu(F)である。

証明.(1)を示す。各有限長方形の完備可測集合族はシグマ加法族であるから、有限長方形との交わりを取る条件で定めたD\mathcal Dもシグマ加法族である。積シグマ加法族の集合の各RRへの制限は局所積に関して可測なので、Σ⊗T⊆D\Sigma\otimes\mathcal T\subseteq\mathcal Dである。

互いに素な(An)(A_n)に対して、各RR上の可算加法性からλ(⋃nAn)≤∑nλ(An)\lambda(\bigcup_nA_n)\leq\sum_n\lambda(A_n)である。逆に有限個の添字n≤mn\leq mと、各λ(An)\lambda(A_n)を下から近似する有限長方形RnR_nを取る。補題 2.1の有向性により全RnR_nを含む有限長方形RRが存在する。整合性から

λ(⋃nAn)≥∑n=1mλR(An∩R)≥∑n=1mλRn(An∩Rn).\lambda\left(\bigcup_n A_n\right)\geq\sum_{n=1}^m\lambda_R(A_n\cap R)\geq\sum_{n=1}^m\lambda_{R_n}(A_n\cap R_n).

各近似の上限とmmの上限を取れば逆向きの不等式を得る。

(2)を示す。B∈CRB\in\mathcal C_R、B⊆RB\subseteq Rとする。任意の有限長方形SSについて、整合性によりB∩S∈CSB\cap S\in\mathcal C_SであるためB∈DB\in\mathcal Dである。またλS(B∩S)=λR(B∩S)≤λR(B)\lambda_S(B\cap S)=\lambda_R(B\cap S)\leq\lambda_R(B)であるから、上限を取り、S=RS=Rの場合と合わせればλ(B)=λR(B)\lambda(B)=\lambda_R(B)である。逆にB∈DB\in\mathcal D、B⊆RB\subseteq Rならば定義によりB∈CRB\in\mathcal C_Rである。

(3)を示す。λ(A)=0\lambda(A)=0ならば各A∩RA\cap RはλR\lambda_R-零集合であり、その任意の部分集合はCR\mathcal C_Rに属する。したがってAAの任意の部分集合はD\mathcal Dに属して測度零であり、λ\lambdaは完備である。任意のA∈DA\in\mathcal Dに対してA∩RA\cap Rは有限測度であり、(2)と定義からλ(A)=sup⁡Rλ(A∩R)\lambda(A)=\sup_R\lambda(A\cap R)であるため半有限である。集合B⊆X×YB\subseteq X\times Yのすべての有限測度可測部分との交わりが可測であるとする。各RRは有限測度であるからB∩R∈DB\cap R\in\mathcal Dであり、(2)によりB∩R∈CRB\cap R\in\mathcal C_Rである。よってB∈DB\in\mathcal Dとなる。

(4)を示す。E×FE\times Fと有限長方形G×HG\times Hとの交わりの局所測度はμ(E∩G)ν(F∩H)\mu(E\cap G)\nu(F\cap H)である。両因子の半有限性により、それぞれの有限部分の測度の上限はμ(E)\mu(E)とν(F)\nu(F)である。独立に上限を取れば積の値が得られる。いずれかの測度が零の場合には、すべての局所積が零である。▨

命題 2.4. 両因子がシグマ有限である場合、原始積測度と完備で局所的に決定する積測度は一致し、いずれもΣ⊗T\Sigma\otimes\mathcal T上のシグマ有限積測度の完備化である。

証明. 有限長方形の増加列RnR_nでX×YX\times Yを覆う。定理 1.3と§E9.15 定理 5.1の一意性により、原始積測度の積シグマ加法族への制限は既存の積測度である。

有限長方形上で、Carathéodory可測集合AAの外測度をaaとする。長方形の可算被覆を費用がa+1/na+1/n以下となるように取り、被覆の和集合とその有限長方形との交わりをHnH_nとする。H=⋂nHnH=\bigcap_n H_nは積シグマ加法族に属し、A⊆HA\subseteq Hで、θ(H)=θ(A)\theta(H)=\theta(A)である。有限測度長方形上ではCarathéodory等式からθ(H∖A)=0\theta(H\setminus A)=0となる。零外測度集合を含む積シグマ加法族の零集合も、同じ被覆近似によって得られる。したがって原始積測度の各RnR_n上の定義域は有限積測度の完備化と一致する。

A∈DA\in\mathcal Dならば各A∩RnA\cap R_nは原始積測度に関して可測であり、その可算和AAも可測である。逆に原始積測度に関して可測なAAは、すべての有限長方形上の完備積測度に関して局所可測であるためD\mathcal Dに属する。両測度の値はA∩RnA\cap R_nの測度の増加極限で一致する。各局所完備化での可測集合の分解を可算和にすれば、全体の定義域はシグマ有限積測度の完備化である。▨

3 可算個の有限長方形に支持される関数

定理 3.1.(X,Σ,μ)(X,\Sigma,\mu)と(Y,T,ν)(Y,\mathcal T,\nu)を半有限な正測度空間とし、λ0\lambda_0とλ\lambdaをそれぞれの原始積測度および完備で局所的に決定する積測度とする。ffをΣ⊗T\Sigma\otimes\mathcal Tに関して可測な関数とし、有限測度長方形列(En×Fn)(E_n\times F_n)が存在して、点ごとに

{(x,y):f(x,y)≠0}⊆⋃n=1∞(En×Fn)\{(x,y):f(x,y)\ne0\}\subseteq\bigcup_{n=1}^{\infty}(E_n\times F_n)

となると仮定する。

  1. ffが非負拡張実数値ならば、両反復積分の内側の積分は可測関数を定め、 ∫f dλ0=∫f dλ=∫X∫Yf(x,y) dν(y) dμ(x)=∫Y∫Xf(x,y) dμ(x) dν(y)\int f\,d\lambda_0=\int f\,d\lambda=\int_X\int_Y f(x,y)\,d\nu(y)\,d\mu(x)=\int_Y\int_X f(x,y)\,d\mu(x)\,d\nu(y) が成り立つ。
  2. ffが有限実数値または有限複素数値であり、∫∣f∣ dλ<∞\int|f|\,d\lambda<\inftyならば、両因子の可測な零集合の外で切片は可積分である。例外零集合上で内側の積分を零とすれば両反復積分は可積分であり、上の等式が成り立つ。

証明.X0=⋃nEnX_0=\bigcup_n E_nとY0=⋃nFnY_0=\bigcup_n F_nを取る。両部分空間はシグマ有限であり、ffはX0×Y0X_0\times Y_0の外で点ごとに零である。補題 2.1と命題 2.4により、両積測度のX0×Y0X_0\times Y_0への制限はシグマ有限積測度の完備化と一致する。原始積測度の制限については、長方形被覆をX0×Y0X_0\times Y_0と交わらせると費用が増えず、逆に部分空間の被覆を全体の被覆とみなすことができるため、制限外測度が部分空間の長方形外測度に等しい。

(1)を示す。制限された関数へ§E9.19 定理 2.3を適用する。得られる内側の積分関数をX∖X0X\setminus X_0またはY∖Y0Y\setminus Y_0上で零延長すれば、全体上の切片積分そのものである。零延長は可測であり、部分空間上と全体上の積分は等しい。

(2)を示す。∣f∣|f|に(1)を適用し、制限された関数へ§E9.19 定理 3.2を適用する。部分空間上の例外零集合は全体でも可測な零集合である。部分空間の外の切片は零関数なので、全体上でも切片の可積分性と反復積分の等式が成り立つ。▨

4 対角集合

例 4.1.X=Y=[0,1]X=Y=[0,1]とし、XXに冪集合と数え上げ測度μ\mu、YYにLebesgue可測集合族とLebesgue測度mmを入れる。両因子は局所化可能である。μ\muは一点集合による厳密局所化可能空間であり、mmは有限測度なので§E9.27 補題 1.4を適用することができる。

対角集合D={(x,y):x=y}D=\{(x,y):x=y\}は積シグマ加法族に属する。実際、[0,1][0,1]を長さ2−n2^{-n}以下の有限個の半開区間と最後の閉区間In,kI_{n,k}に分割すれば

D=⋂n⋃k(In,k×In,k)D=\bigcap_n\bigcup_k(I_{n,k}\times I_{n,k})

である。異なる二点は、区間の長さが二点の距離より小さくなった段階で同じ分割片に属さない。

有限測度長方形E×FE\times FではEEが有限であり、D∩(E×F)D\cap(E\times F)は有限個の一点集合の和である。各一点集合の局所積測度は1⋅m({x})=01\cdot m(\{x\})=0であるため、局所的に決定する積ではλ(D)=0\lambda(D)=0である。

原始積測度ではλ0(D)=∞\lambda_0(D)=\inftyである。有限費用の可算長方形被覆D⊆⋃n(En×Fn)D\subseteq\bigcup_n(E_n\times F_n)が存在すると仮定する。m(Fn)>0m(F_n)>0の添字ではEnE_nは有限でなければならない。これらのEnE_nの和をHH、残りのFnF_nの和をKKとする。HHは可算であり、KKはLebesgue零集合である。対角の被覆から[0,1]⊆H∪K[0,1]\subseteq H\cup Kが従うが、m(H∪K)=0m(H\cup K)=0はm([0,1])=1m([0,1])=1と両立しない。したがって有限費用の被覆は存在しない。

f=1Df=\mathbf1_Dに対する反復積分は

∫X(∫Yf(x,y) dm(y))dμ(x)=0,∫Y(∫Xf(x,y) dμ(x))dm(y)=1\int_X\left(\int_Yf(x,y)\,dm(y)\right)d\mu(x)=0,\qquad \int_Y\left(\int_Xf(x,y)\,d\mu(x)\right)dm(y)=1

である。各縦切片のLebesgue測度は零であり、各横切片の数え上げ測度は11だからである。両因子の局所化可能性は、一般の非負可測関数に対する積分交換を保証しない。

注意 4.2.例 4.1では1D=0\mathbf1_D=0がλ\lambdaに関してほとんど至る所で成り立ち、1D\mathbf1_DはL1(λ)L^1(\lambda)の零類を表す。それでも一方の反復積分は11である。したがって、積測度に関するほとんど至る所の同値類だけでは切片積分を定めることができない。定理 3.1の台の条件は点ごとの代表元に対する条件である。

5 演習

問題 5.1. 非可算集合XXの冪集合上で、可算集合に00、非可算集合に∞\inftyを与える測度μ\muを考える。一点空間YYに質量11の測度を入れる。有限測度長方形上の局所積の上限を取ったとき、X×YX\times Yの値を求め、長方形値との相違を説明せよ。

解答.

有限なμ\mu-測度をもつ集合は可算であり、すべて測度零である。したがって、各有限測度長方形上の局所積は零測度であり、その上限もX×YX\times Yに値00を与える。一方、指定された長方形値はμ(X)⋅1=∞\mu(X)\cdot1=\inftyである。半有限性が失われると、有限部分の測度の上限は元の測度を回収しないため、局所積の上限も一般の長方形値を回収しない。▨

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